静岡県立美術館の本館は、昨年11月から今年3月にかけて長期休館を実施し、昭和61年4月の開館以来初めてとなる大規模な改修工事を行い、4月からリニューアルオープンしました。
工事の内容としては、展示室内の可動式展示パネルの改修、クロスの張替えを行ったほか、2階床面のカーペット張替、県民ギャラリー床面のフローリング化、エントランス照明のLED化などを行いました。
この結果、展示室はこれまでより明るい雰囲気の中で、作品を楽しんでいただけるように生まれ変わりました。特に、県民ギャラリーについては、床材を従来の樹脂製のフロアシートからフローリング材に変更したことにより、現代アートにも適した展示空間になりました。
レストランやカフェのメニューについても、当館に寄せられたご意見やアンケート調査結果を踏まえ、4月から一新しました。使用する食材についても静岡県産の食材を多く取り入れています。また、これまでよりも利用しやすい価格となりました。
今後、本館の雨漏り発生を未然に防ぐための防水工事を実施するとともに、空調用の熱源として設置されているソーラーパネル(約700枚)の取替、及び、太陽光発電パネル(約100枚)を新たに設置し、環境に配慮した美術館として二酸化炭素や光熱費の削減に取り組んでいきます。
(当館管理班長代理 古橋 智裕)
県民ギャラリー(1階)
ミュージアムショップ前(2階)
改修前の太陽光温水パネル(屋上)