コレクション新収蔵品

2011年 静岡県立美術館 新収蔵作品

日本画 |  油彩 |  版画

版画

ゼバルト・ベーハム 1500-1550

ベーハムは、小型の銅版画を制作したことから「小作品のマイスター(クライン・マイスター)」と呼ばれる芸術家の一人。同じニュルンベルク生まれのデューラーの弟子とする説もあるが、定かでない。1531年頃からフランクフルトに移住し、ここで没した。

ヘラクレスの事績(12枚組)
1542−48
紙、エングレーヴィング

ベーハム晩年のこの作品は、作家唯一の古代ギリシア神話の英雄を主題とする連作である。古代神話に登場する神・英雄の中で、ヘラクレスは美術家が最も多く取り上げた主題である。数多い物語の中で有名なのは、妻子殺しの罪を償うために、エウリュステウス王から命じられた12の難題への挑戦、いわゆる「十二の功業」である。ベーハムは「十二の功業」から3つの逸話のみを選択し、ヘラクレスの他の冒険譚と死にいたる逸話を組み合わせて、全部で12枚組の連作を創作した。卓越した線描の技術と画面構成で、全能の神ゼウスと人間の女性の間に生まれた、英雄の数々の冒険と死の物語が展開されている。

ヘラクレスとケンタウロス
《ヘラクレスとケンタウロス》
4.9×7.7
ヘラクレスとネメアのライオンの画像
《ヘラクレスとネメアのライオン》
5.2×7.7
ヘラクレスとヒュドラの画像
《ヘラクレスとヒュドラ》
5.2×7.7
ヘラクレスとガザの柱の画像
《ヘラクレスとガザの柱》
4.8×7.0
ヘラクレスとカクスの画像
《ヘラクレスとカクス》
4.8×6.9
ヘラクレスとアンタイオスの画像
《ヘラクレスとアンタイオス》
4.7×7.0
狭山9月の画像
《ヘラクレスとケルベロス》
5.1×7.6
綿布、油彩の画像
《ヘラクレスとトロイア人》
5.2×7.7
ヘラクレスとネッソスの画像
《ヘラクレスとネッソス》
5.0×7.7
ヘラクレスとイオレの画像
《ヘラクレスとイオレ》
5.1×7.7
ネッソスの衣服をヘラクレスに届けるリカスの画像
《ネッソスの衣服をヘラクレスに届けるリカス》
5.2×7.7
ヘラクレスの死の画像
《ヘラクレスの死》
5.3×7.8

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