ダレン・アーモンド　1971-

《Civil Dawn@Mt.Hiei.7》
《Civil Dawn@Mt.Hiei.8》
2008
アクリル、Cプリント　186×186×5cm

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イングランド北部のウィガンに生まれ。映像、インスタレーション、彫刻、写真などを組み合わせて、個人あるいは歴史上の記憶、時間、連続性をテーマに、鑑賞者を内的な旅へといざなう作品を制作している。本作は、満月の夜の月明かりの下で、15分以上もの長時間露光を行い自然の風景を撮影した「フルムーン」シリーズのうちの1点。
　月の光によって、幻想的に浮かび上がる夜の闇の木立が、その場の静寂さや空気感をも包み込むかのように捉えられている。制作する過程で、アーモンドは、日本の比叡山を旅し、そこに暮らす人々と対話をして、彼らの記憶や、物語を手がかりにしながら撮影を行っている。そのようなプロセスを経て写し出される風景は、ノスタルジーを喚起させ、観る者の中に内在している記憶に語りかけてくる。