日本画 | 油彩 | 水彩・素描 | 版画・写真・彫刻 | ミクスト・メディア
武内鶴之助は横浜生まれの画家で、白馬会洋画研究所で学んだ。後に渡英し、パステルを始める。帰国後は、光風会や国民美術協会展で活躍、矢崎千代二とともに日本におけるパステル画の重鎮となった。本作は当館所蔵作《紀州瀞峡》同様、ごつごつした岩肌と鏡のような水面の対照的な質感が巧みに描出されており、パステル技法の一つの方向性を示す作品である。
《伊豆福浦海岸》
制作年不詳
52.0×72.0cm
紙、パステル
豊穣な色彩で知られる作家であるが、モノクロームの本作は、木炭による線と陰影によって、真空の中で浮遊しているかのような動勢や揺らぎを描きだしている。1985年に、名古屋のギャラリーたかぎでの個展で発表された。本作に現れる、雫のようにも、長細い楕円のようにも見える形体は、1986年制作の油彩画にも表れている。
《BLACK-85M-1》 1985年 113×130cm 紙、ドローイング |
《BLACK-85M-2》 1985年 113×130cm 紙、ドローイング |
《富士山のスケッチ》
1985-2000(昭和60-平成12)年
紙、水彩
51.0×36.0cm
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