静岡の調べ
崋山の弟子たち
崋山に捧げた半生—半香若描きの傑作 福田半香 《李白観瀑図》
中国・唐の詩人李白が瀑布を見て詩想を練る。本図は崋山が自刃する8ヶ月前、半香38歳のときの作品。構図は中国画から想を得たであろうが、樹木や土坡や渓流などには、半香らしい謹直な表現。山水画を得意とした半香の充実した技量が示されている。
中国画に学ぶ—顕斎晩年の大作 平井顕斎 《山水図》
左上に「高房山筆意にう」とあるように、中国元代の文人画家高克恭(房山は号)のスタイルを意識し、樹葉や山肌に米点を施し、湿潤な山のたたずまいを表している。顕斎最晩年の大作。
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