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狩野宗眼重信 《帝鑑図・咸陽宮図屏風》
6曲1双(部分)
桃山時代(17世紀初)
紙本金地着色 各155.8×362.6cm
当館蔵(平成15年度購入)

3月19日(土)〜4月12日(火) 展示予定


 諌鼓謗木(かんこぼうぼく)。中国古代、伝説の皇帝=尭は、朝廷の門外に、政治に進言したい人民が叩いて知らせる太鼓(諌鼓)を置き、自由に政治の欠点を記せる木札(謗木)を立てたそうです。左方にそれらが、右方に皇帝がみえます。徳川将軍吉宗の目安箱のような善政。これに悪政二場面を合せた「帝鑑図」と、秦始皇帝の逸話「咸陽宮図」とを一対にした屏風です。第11代総理大臣=高橋是清(1854〜1936)の愛蔵品で、震災あるいは戦災で焼失したかと思われていましたが、6年前発見、昨年当館に収蔵されました。抜群の保存状態、まばゆい金箔地に濁りのない濃い色彩が輝いています。岩を描く筆づかいの豪快さ、配色のあでやかさ、人物描写など、狩野永徳系絵師の傑作です。                   
(当館主任学芸員 山下善也)

Index
■美術講座特別企画「日本画をじかに見る」・新企画「絵画ワークショップ」
■実技講座「ロダンに挑戦−大型彫刻を作ろう」
■若沖と京の画家たち 〜 京都が育んだ美の系譜 〜
■1月〜3月 注目の収蔵品展
■研究ノート
ピラネージ作 《サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂のクラディウス神殿遺構》
第2版制作年代および改版の意図について
■本の窓
■移動美術展「人と風景に魅せられた作家たち」報告


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