2000年代の絵画 ~静岡ゆかりの作家による

2000年代の絵画 ~静岡ゆかりの作家による Paintings of the 2000s: From Artists Connected to Shizuoka

予告
2026年01月20日(火)〜2026年04月19日(日)

概要

本展では、浜松出身の画家中村宏の個展開催にちなみ、静岡にゆかりのある1970~1980年代生まれの石田徹也、大庭大介、小左誠一郎、門田光雅、持塚三樹の5人の作家が1990年代後半以降に描いた絵画をご紹介します。写真、映像、インスタレーションなどさまざまな表現方法がある中で、絵画を主な表現媒体にして表現を追求するそれぞれの作家たちの、描くことへのこだわりを見つけてください。

なお本展の会期は「中村宏展 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」開催期間中の前期(1/20~3/15) と終了後の後期(3/17~4/19)に分かれます。
前期は収蔵品に一部外部からの借用品を交えた展示構成、後期は収蔵品のみの展示構成を予定しています。

主な展示物

展覧会基本情報

開催期間 2000年代の絵画~静岡ゆかりの作家による 2026年1月20日(火)~4月19日(日)
開館時間 10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料
  • 当日券一般:300円/70歳以上・大学生以下:無料
  • 団体券一般:200円/70歳以上・大学生以下:無料
  • ※企画展観覧券で、本展覧会とロダン館もあわせてご覧いただけます。
  • ※団体のお申込/20名以上の団体のお申込は、美術館企画総務課へお問合わせください。
  • ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費(指定難病)受給者証・指定難病登録者証の交付を受けている方と付添者1名は、企画展、収蔵品展とも無料でご覧いただけます。
 
 
出品作家のご紹介
 

石田徹也(前・後期)

1973年焼津市に生まれた石田徹也は幼い頃から社会に眼差しを向け、大学在籍中からの約10年間に、現代日本に生きる人々の孤独や不安を描き200点余の作品を残しました。2005年に踏切事故により31歳で亡くなりますが、その評価は海外にも広がっています。当館は遺族から寄贈を受けた21点を所蔵しており、そのうち本展では前期5点、後期10点を出品します。出品作品の詳細は、ページ下部の案内をご覧ください。
 

持塚三樹(前・後期)

1974年島田市(旧榛原郡金谷町)に生まれた持塚三樹は、作者自身が「記憶のコラージュ」と呼ぶ、記憶や感情、感触の断片を画面に配置する手法によって絵画を制作しています。2017年「生命の樹」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、長泉町)などに参加したほか、藤枝市主催の美術イベント「びじゅつじょろん」、「げんてんち」の企画にも携わっています。
 

門田光雅(前期のみ)

1980年浜松市(旧春野町)に生まれ、磐田市・袋井市(旧浅羽町)で過ごしました。絵画の図(形やモチーフ)と地(背景や空間)に関心を持ち、絵画の伝統を継承しつつ新たな絵の具の可能性やその限界にも挑んでいます。近年は「The ENGINE」(セゾン現代美術館、2019)、「絵画のミカタ」(群馬県立近代美術館、2020)、「カラーズ」(ポーラ美術館、2024)などに出品しています。
 

大庭大介(前・後期)
1981年袋井市に生まれ、活動の初期より、光や空間を色によって表現すること、そしてその生成の仕組みに関心を持ち、光学顔料を含むアクリル絵具を用いた絵画を制作してきました。近年では個展「Contactee / Tied Light 照らされた者/結光」(京都 蔦屋書店、2025)開催の他、2023年には虎ノ門ヒルズ ステーションタワーに大型絵画2点が恒久設置されました。
 

小左誠一郎(前期のみ)

1985年焼津市に生まれ、近年では「VOCA展2024 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、2024)、「都美セレクション 絵の辻」(東京都美術館、2023) などに参加しています。作家自身の記憶、塗る行為、画面上の偶然が一体となった作風を特徴としています。2019年より清水にアトリエ構え制作を続けながら、アーティストランスペース「HANSOTO」の管理人として展覧会の企画などを行っています。






前期・後期の出品作家と、展示を予定している石田徹也の作品はそれぞれ以下のとおりです。
本展に出品する石田徹也の作品は前期・後期ともに、すべて当館が所蔵する作品です。
ただしこれらはあくまで現時点での予定で、都合により変更になる場合があります。

前期
 
開催期間 2026年1月20日(火)~3月15日(日)
出品作品 当館収蔵品に一部外部からの借用作品を交えた展示構成
※石田徹也作品は全て静岡県立美術館蔵
出品作家 石田徹也、大庭大介、門田光雅、小左誠一郎、持塚三樹(五十音順)
補足 展示を予定している石田徹也作品(5点)

《ビアガーデン発》 1995年
《飛べなくなった人》 1996年
《燃料補給のような食事》 1996年
《クラゲの夢》 1996年
《無題6》 2001年頃

 

後期
 
開催期間 2026年3月17日(火)~4月19日(火)
出品作品 当館収蔵品のみ
出品作家 石田徹也、大庭大介、持塚三樹(五十音順)           
補足 展示を予定している石田徹也作品(10点)

《ビアガーデン発》 1995年
《居酒屋発》 1995年
《無題1》 1995年
《兵士》 1996年
《引き出し》 1996年
《クラゲの夢》 1997年
《市場》 1999年
《無題3》 2000年頃
《無題6》 2001年頃
《無題8》 2005年頃
 


石田徹也作品の詳細はデジタルアーカイブをご覧ください。

イベント情報

展示解説 出品作家による夜間フロアレクチャー(2000年代の絵画) 矢印

灯りを落とした展示室で、収蔵品展「2000年代の絵画」の展示作品を前に出品作家(大庭大介、小左誠一郎、門田光雅、持塚三樹)がフロアレクチャーを行います。

日時:
2026年02月21日(土)

展示解説 出品作家によるフロアレクチャー(2000年代の絵画) 矢印

収蔵品展「2000年代の絵画」について、展示作品を前に出品作家(大庭大介、小左誠一郎、門田光雅、持塚三樹)が行う展示解説会です。

日時:
2026年02月22日(日)

ワークショップ 絵を描こう、物事を観よう 矢印

美術館内やその周辺を散策し、気になる物事を見つけ5〜10分観察しよう。その記憶を頼りにアクリル絵の具を使って絵を描いてみよう。「木」を例に挙げてみると、どの距離で観るかによって変わります。近くなら幹や葉の質感や匂いを感じ、遠くなら背の高さや風にそよぐ様子を発見できます。幹のみを観察してもいいし、木全体を面白がってもいい。それぞれの視点や経験によって"物"に見えたり、"事"として体験したりすることができます。一人一人がそれぞれの興味に素直になって、自分だけの特別を見つけ、楽しい絵画体験の時間にしていきましょう。

日時:
2026年03月01日(日)
場所:
当館実技室

このページについてのお問い合わせ

企画総務課 TEL. 054-263-5755
学 芸 課 TEL. 054-263-5857

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