紀要
学芸員の調査研究成果を公開し、館蔵品を中心とした美術作品の研究の進展に寄与するため、毎年1回のペースで発行。
一般販売はしておりませんが、当館図書閲覧室にてご覧いただくことができます。
第1号 1983年度
| 紀要の刊行にあたって | 鈴木敬 |
|---|---|
| 富士曼荼羅図 | 田中文雄 |
| 円山応挙筆竹雀図屏風 | 日比野秀男 |
| 小絲源太郎作 春雪 | 立花義彰 |
第2号 1984年度
| 狩野山雪筆「富士三保松原図」―図様の源流と革新性について― | 山下善也 |
|---|---|
| 鏑木清方筆「朝顔日記」 | 玉蟲玲子 |
| J.M.W.ターナー「パッランツァ、マッジョーレ湖」―主題と制作年― | 小針由紀隆 |
第3号 1985年度
| 狩猟図と風景画―ジャック・カロの《大狩猟》と「別荘」の装飾をめぐるルネッサンスの芸術理論― | 小針由紀隆 |
|---|---|
| ムンクの《ヴァンパイア》考 | 下山肇 |
| 「曽我物語図屏風」考 | 玉蟲玲子 |
| 狩野芳崖筆「寿老人図」に関する考察 | 山下善也 |
第4号 1985年度
| 司馬江漢筆「駿州薩陀山富士遠望図」―江漢における実景と絵画化― | 日比野秀男 |
|---|---|
| 横山大観筆『群青富士』考 | 田中文雄 |
| 中川雄太郎の人と作品―寄贈作品を中心に― | 立花義彰 |
| ホイッスラー作「小さなヴェネツィア」―「第一ヴェネツィア・セット成立」前史― | 村田宏 |
第5号 1986年度
| セザンヌの構成的時代における水彩画の問題 「ジャ・ド・ブーファンの大樹」に見る構築と解体 | 永草次郎 |
|---|---|
| 須田国太郎・画業の独自性―《筆石村》を中心に | 下山肇 |
第6号 1987年度
| 元信印《四季花鳥図屏風》の山水・花鳥表現 | 日比野秀男 |
|---|---|
| 狩野探幽筆《竹林七賢・香山九老図》屏風―その革新性― | 山下善也 |
| サルヴァトール・ローザの《フィグリーネ》と西欧風景画の伝統 | 小針由紀隆 |
第7号 1989年度
| 「装飾物語図屏風」考―その鑑賞の問題を中心に― | 玉蟲玲子 |
|---|---|
| 石川欽一郎 人と作品(上) | 立花義彰 |
| 池田家宛栗原忠二の滞英書簡―資料と解題― | 下山肇 |
第8号 1990年度
| <過剰>の表象あるいは表象の<過剰>―静物表現についての一考察― | 井上明彦 |
|---|---|
| ピサロ作「ポントワーズ、ライ麦畑とマチュランの丘」について―中立的な風景画の探究― | 永草次郎 |
第9号 1991年度
| 須田国太郎の古建築描写 | 下山肇 |
|---|---|
| 松方コレクションについて(上) | 越智裕二郎 |
| ―作例紹介―曽我二直菴画・鳳林承章等十二名賛の押絵貼屏風 | 山下善也 |
第10号 1992年度
| クロード・ロランの素描《古典的風景》とパラッツォ・コロンナのフレスコ画装飾 | 小針由紀隆 |
|---|---|
| 作品紹介 山本琴谷「無逸図」 | 飯田真 |
第11号 1993年度
| ワシリー・カンディンスキーの一枚の水彩画について:《冷たいかたちのある即興》のための習作 | 山下睦美 |
|---|---|
| 1870年代前半のモネの絵画における黒について―《ルーアンのセーヌ川》をめぐって | 大屋美那 |
| 石川欽一郎 人と作品(中) | 立花義彰 |
第12号 1996年度
| 須田国太郎の銅版画―その制作経緯、作風形成への寄与 | 下山肇 |
|---|---|
| ジャクソン・ポロックとドローイングの芸術 | ユージン・ヴィクター・ソー |
第13号 1997年度
| 序・紀要刊行の課題 | 吉岡健二郎 |
|---|---|
| 韓国近代美術史研究をめぐる状況と『近代を見る眼』展の特徴について 資料編―8つの韓国近代美術展カタログによる出品作品一覧 | 李美那 |
| 特別講演会「コンピューターの眼で探る若沖の世界」報告 | 玉蟲玲子 |
| 講演記録「コンピューターの眼で探る若沖の世界」 | ジョー・D・プライス |
| 原在正筆「富士山図巻」をめぐって―江戸後期京都画壇における実景図制作の一様相 | 飯田真 |
第14号 1998年度
| 狩野永岳筆三十六歌仙歌意図屏風の詳細 | 山下善也 |
|---|---|
| 和田英作「欧州日記」について | 泰井良 |
第15号 1999年度
| 1816年のA.-E.ミシャロン―《廃墟となった墓を見つめる羊飼い》の制作意図をめぐる一推論 | 小針由紀隆 |
|---|---|
| 「東アジア/絵画の近代--油画の誕生とその展開」展を終えて―韓国部門から | 李美那 |
| 「東アジア/絵画の近代--油画の誕生とその展開」展を終えて ほのかに見えた各地域の共通性と差異への私見 | 越智裕二郎 |
第16号 2000年度
| ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ作『ローマの景観』 | 新田建史 |
|---|---|
| 原在中筆「富士三保松原図」について―江戸時代後期の富士山図をめぐって | 飯田真 |
第17号 2001年度
| 吉田博の水彩画について―不同舎時代を中心にして― | 泰井良 |
|---|---|
| ロダンとニジンスキー | 南美幸 |
| 狩野探幽はじめ江戸狩野三十六名合作の《牛馬図》双幅 | 山下善也 |
| 伊藤若冲の《白象群獣図》について | 森充代 |
第18号 2002年度
| ドメニキーノとG.B.アグッキ―《エルミニアと羊飼い》の風景描写をめぐる一考察 | 小針由紀隆 |
|---|---|
| 高田博厚の彫刻について―高村光太郎の批評をもとに― | 堀切正人 |
| 近代の朝鮮半島と日本の美術関連年表―朝鮮から日本への主な留学生、主な美術団体の結成などを中心に金秉騏(キム・ビョンギ)氏へのインタビュー | 李美那 |
第19号 2003年度
| 清水登之《セーヌ河畔》について | 村上敬 |
|---|---|
| 景観図・平面図・眺望図―ピラネージの作画態度について | 新田建史 |
| 谷文晁筆「富士山図屏風」について | 飯田真 |
第20号 2004年度
| ロダンのデッサンの普及に関する一考察―オクターヴ・ミルボー著『拷問の庭』挿絵制作の意図 | 南美幸 |
|---|---|
| 石田幽汀筆《群鶴図屏風》にみられるツルの種類と制作年 | 山下善也 |
| 模写された狩野探幽の絵画―当館蔵探幽画に関連する東京芸大蔵模本の紹介と展開― | 山下善也 |
| 和田英作《富士》について―その制作姿勢と位置付け― | 泰井良 |
第21号 2005年度
| 狩猟図とパレルゴン―フェデリコ・ズッカロの素描を始点にした一考察 | 小針由紀隆 |
|---|---|
| 黒川翠山の富士山写真―写真の虚構性をめぐって― | 堀切正人 |
| 今村紫紅《宇津の山路》考 | 森充代 |
第22号 2006年度
| ジョアン・ミッチェル《湖》についての考察 | 川谷承子 |
|---|---|
| 防衛省防衛研究所図書館所蔵「関保之助意見」について | 村上敬 |
| 歌川広重《不二三十六景》をめぐって | 飯田真 |
第23号 2007年度
| ジョン・マーティン作『失楽園』中の一図、《光明の創造》の着想源について | 新田建史 |
|---|---|
| 「女ケンタウロス」に見られるロダンのもう一つの革新性 | 南美幸 |
| 円山応挙筆《桃山春景・嵐山秋景図》について―名所絵としての位置付けと賛者との関わり― | 福士雄也 |
第24号 2008年度
| 1818-21年のアシル=エトナ・ミシャロン―歴史的風景画家のアイデンティティはどのように形成されたのか?― | 小針由紀隆 |
|---|---|
| 石田徹也の自画像について―《(無題7)》を中心に― | 堀切正人 |
| 中村岳陵《牡鹿啼く》について―古典文学主題再生の試み | 森充代 |
第25号 2009年度
| 商工省工芸指導所研究序説 | 村上敬 |
|---|---|
| 画廊とコレクター 実川暢宏氏へのインタビューを通してみる1960~80年代前半の画廊と作品収集の現場 | 川谷承子 |
| 《武蔵野図屏風》修理報告 | |
| 《武蔵野図屏風》―静岡県立美術館所蔵作品の紹介を中心に | 飯田真 |
第26号 2010年度
| 児島善三郎《箱根》についての考察 | 泰井良 |
|---|---|
| ゼバルト・ベーハム『ヘラクレスの事績』について | 南美幸 |
第27号 2011年度
| 静岡県立美術館の地震防災体制について | 新田建史 |
|---|---|
| 服部永錫蒐集の書画帖 : 《縮地玅詮帖》とその周辺 | 福士雄也 |
第28号 2012年度
| ユベール・ロベールとナポリ近郊ポッツオーリのセラーピス神殿 | 小針由紀隆 |
|---|---|
| 川村清雄関連文献解説目録 | 村上敬 |
| 1960年代後半の「地方の前衛」と、グループ「幻触」の1970年代~90年代の評価について | 川谷承子 |
| ラファエル・コランの極東美術コレクション―新出旧蔵品について | 三谷理華 |
第29号 2013年度
| 下岡蓮杖のキリスト教絵画―「手本」を中心とする考察 | 南美幸 |
|---|---|
| 高芙蓉筆 富士川西岸望富嶽図 | 福士雄也 |
第30号 2014年度
| 二見彰一氏作銅版画の柳本一英氏による刷りについて | 新田建史 |
|---|---|
| ラファエル・コラン(1850-1916) ― 関連一次資料類にみる両家を取り巻く交友の諸相 | 三谷理華 |
| 曽宮一念《毛無連峯》に関する試論~「もうひとつの絶筆」をめぐって~ | 泰井良 |
第31号 2015年度
| 長船恒利の「在るもの」と、1970年代の静岡、東京のアマチュア写真家の関わりについて | 川谷承子 |
|---|---|
| シャルロット・ペリアンと商工省工芸指導所―戦中産業工芸をめぐる一つのすれ違い | 村上敬 |
| 鈴木松年《神武天皇・素戔嗚尊図屏風》―主題と造形の特質について― | 石上充代 |
第32号 2016年度
| 森田亀之助「泰西現代巨匠傳叢二 佛蘭西彫刻家ロダン」に関する考察-その原典と日本のロダン受容における位置 | 南美幸 |
|---|---|
| ポスト探幽世代の画家たちについて―狩野安信・常信・探信・益信・探雪《名画集》(個人蔵)の史的位置― | 野田麻美 |
| 近江宮川藩第六代藩主・堀田正民による《行嚢詩画》について―大名が描いた東海道と中山道の風景― | 浦澤倫太郎 |
第33号 2017年度
| ピラネージのピラミッドと七不思議について | 新田建史 |
|---|---|
| ラファエル・コランとブランシュ・コラン―兄と妹の新出書簡類をめぐって | 三谷理華 |
| 北川民次《山村初春(高草山風景)》について | 泰井良 |
第34号 2018年度
| 川村清雄《海底に遺る日清勇士の髑髏》考 | 村上敬 |
|---|---|
| 中村大三郎《淨謐》について | 石上充代 |
第35号 2019年度
| 未刊行資料:ロバート・リー・マックキャメロン著 「ラファエル・コランの芸術」をめぐって |
三谷理華 |
|---|---|
| 白髪一雄の具体初期における作品制作について | 植松篤 |
| 十八~十九世紀の江戸画壇―江戸狩野派と文晃一派をめぐる諸問題 | 野田麻美 |
第36号 2020年度
| マルキ・ド・サド『イタリア紀行』ナポリ篇について -エルコラネンセ美術館の記述を中心とした翻訳と解題 |
南美幸 |
|---|---|
| 高松次郎「布の弛み」に関する考察 | 川谷承子 |
第37号 2021年度
| マルキ・ド・サド『イタリア紀行』ナポリ篇について2 -絵画館の翻訳と解題 |
南美幸 |
|---|---|
| 原在正「富士山図巻」の再検討 ―描かれた風景の虚実― |
浦澤倫太郎 |
第38号 2022年度
| ピラネージの版画技法について | 新田建史 |
|---|---|
| 日本近代デスマスク小史 ―石膏型取りと彫刻のあいだをめぐって |
喜夛孝臣 |
第39号 2023年度
| ポール・シニャック作《サン=トロぺ、グリモーの古城》について ―明るい廃墟の位置づけをめぐって |
貴家映子 |
|---|---|
| 木村武山《羽衣》について ―天女の図像を中心に |
石上充代 |
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静岡県立美術館 学芸課
TEL. 054-263-5857