やなぎみわ展

やなぎみわ展 神話機械

終了
2019年12月10日(火)〜2020年02月24日(月)

概要

1990年代から現在に至るまで、現代美術のみならず演劇界でも忘れられないアートシーンを創出してきた美術家やなぎみわ(1967~ )。《エレベーター・ガール》で最初に注目を浴び、《マイ・グランドマザーズ》や《フェアリー・テール》といった一連の写真作品で世界的に評価を受け、2009年には第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表となる一方、翌2010年には本格的に演劇プロジェクトを始めます。大正期の日本を舞台に、新興芸術運動の揺籃を描いた「1924」三部作で話題を集めるほか、台湾で製造したステージ・トレーラーを母体に2016年から日本各地を巡礼する野外劇は大きな感動を与えました。その舞台作品と並行し、日本神話をモチーフに、福島県内の果樹園で桃を撮影した新作シリーズを制作しており、今回、これらをまとめて、日本で初めて発表します。また本展に向け、京都、高松、前橋、福島の大学等と連携した「モバイル・シアター・プロジェクト」が立ち上がり、マシンによる神話世界も展覧会場に生み出されます。 美術と舞台の両極を往還することで生まれるやなぎ作品は、スペクタクル性とドキュメンタリー性が交錯し、虚実を幾重にも越境していくものです。待望された約10年ぶりの本個展では、これまで以上にやなぎみわの汲み尽くせぬ創造の泉に迫ります。

主な展示物

画像:やなぎみわ《女神と男神が桃の木の下で別れる:川中島》(部分)2016年
やなぎみわ《女神と男神が桃の木の下で別れる:川中島》(部分)2016年作家蔵
画像:やなぎみわ《次の階を探してⅠ》(部分)1996年
やなぎみわ《次の階を探してⅠ》(部分)1996年高松市美術館蔵
画像:やなぎみわ《My Grandmothers: YUKA》2000年
やなぎみわ《My Grandmothers: YUKA》2000年作家蔵
画像:やなぎみわ《グレーテル》2004年
やなぎみわ《グレーテル》2004年作家蔵
画像:やなぎみわ《桃を投げる》2018年
やなぎみわ《桃を投げる》2018年作家蔵
画像:やなぎみわ《神話機械・ムネーメー(投擲マシン)》2019年
やなぎみわ《神話機械・ムネーメー(投擲マシン)》2019年被災地からの発信・心の復興支援事業実行委員会蔵 撮影:表恒匡
画像:やなぎみわ《神話機械・タレイア》2019年
やなぎみわ《神話機械・タレイア》2019年作家蔵 撮影:表恒匡

展覧会基本情報

開催期間 2019年12月10日(火)~2020年2月24日(月・祝)
開館時間 10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで)
休館日 毎週月曜日(ただし、1月13日(月・祝)、2月24日(月・振休)は開館、1月14日(火)は休館)
年末年始休館:2019年12月29日(日)~2020年1月1日(水))
観覧料
  • 前売券一般:1,000円/70歳以上:500円/大学生以下:無料
  • 当日券一般:1,200円/70歳以上:600円/大学生以下:無料
  • 団体券一般:1,000円/70歳以上:500円/大学生以下:無料
  • ※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
  • ※団体のお申込/20名以上の団体のお申込は、美術館総務課へお問合わせください。学生の団体を引率の場合、引率の先生は無料になる場合があります。詳しくは美術館まで。
  • ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、企画展、収蔵品展とも無料でご覧いただけます。専用駐車場のほか、車椅子も完備しております。美術館総務課までお問合わせください。
チケット販売所 前売り券は2019年12月9日(月)まで販売
[前売・当日券]チケットぴあ、セブンイレブン(Pコード共通:769-936)、ローソンチケット、ミニストップ(Lコード共通:45437)、セブンチケット、CNプレイガイド(ファミリーマート)、静岡県立美術館
[前売券のみ]大和文庫、戸田書店(静岡本店・江尻台店)、谷島屋(パルシェ店・マークイズ静岡店)、吉見書店(竜南店)、大丸松坂屋友の会、静岡県庁本館1階売店、静岡市美術館ミュージアムショップ、グランシップ、JR草薙駅前一部店舗
無料託児サービス 日曜日・祝日のみ利用可
時間:午前10:30~15:30(お預かりできる時間は2時間以内です。)
対象年齢::6カ月~小学校就学前/
※ベビーカーは、インフォメーションで無料貸出いたします。
主催 静岡県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会、Daiichi-TV
協賛 ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、JAふくしま未来、JAグループ福島
協力 京都造形芸術大学、香川高等専門学校、群馬工業高等専門学校、福島県立福島工業高等学校、京都工芸繊維大学 ROBOCON挑戦プロジェクト、一色事務所、堀内カラー、被災地からの発信・心の復興支援事業実行委員会
企画協力 一般社団法人MIWA YANAGI OFFICE

イベント情報

イベント ライブパフォーマンス『MM』 矢印

やなぎみわ展では、「モバイル・シアター・プロジェクト」と題し、やなぎと本巡回展の開催館、大学等とが連携し、マシン作品《神話機械》を製作しました。本作は、1台のメインマシンと、3台のサブマシンから構成されています。これらのマシンは自律的に演劇を行うものとして構想されており、やなぎは、それを「無人公演」と呼んでいます。 ライブパフォーマンス『MM』では、やなぎが構成・演出をし、俳優を加えて、マシン作品を展示する空間で「有人公演」を実施します。『MM』は、シェイクスピアの『ハムレット』や、ハイナー・ミュラーによる『ハムレットマシーン』等が織り込まれた作品です。マシンと人間が共演する舞台をぜひ御覧ください。 ※本プロジェクトは、JSPS科研費 JP17H00910に関連する作品です。

日時:
2019年12月21日(土)〜2019年12月22日(日)
場所:
静岡県立美術館 企画展示室

展示解説 学芸員によるフロアレクチャー(やなぎみわ展) 矢印

当館学芸員が展示室にて「やなぎみわ展 神話機械」の解説を行います。

日時:
2019年12月28日(土)
場所:
静岡県立美術館 企画展示室

ワークショップ 「機械と朗読」 矢印

「やなぎみわ展 神話機械」関連ワークショップ「機械と朗読」を実施します。アートと機械の融合した出品作品《神話機械》のマシンたちの抽象的な運動に、言葉を伴走させる新しい朗読を試みます。《神話機械》は、音響と照明で自律的に演劇を行う、マシンの作品です。当イベントでは、4台のマシン作品の動きに合わせて、シェイクスピア「ハムレット」の1シーンの台本を朗読し、マシンと人が協力して演劇を生み出します。

日時:
2020年01月12日(日)
場所:
静岡県立美術館・実技室/企画展示室

講演会 やなぎみわアーティスト・トーク 矢印

「やなぎみわ展 神話機械」のアーティストトークです。

日時:
2020年01月13日(月)
場所:
当館講堂

展示解説 学芸員によるフロアレクチャー(やなぎみわ展) 矢印

当館学芸員が展示室にて「やなぎみわ展 神話機械」の解説を行います。

日時:
2020年01月19日(日)
場所:
静岡県立美術館 企画展示室

美術講座 「やなぎみわとは誰か?」 矢印

やなぎみわ氏と当館館長による対談です。

日時:
2020年01月26日(日)
場所:
当館講堂

展示解説 学芸員によるフロアレクチャー(やなぎみわ展) 矢印

当館学芸員が展示室にて「やなぎみわ展 神話機械」の解説を行います。

日時:
2020年02月09日(日)
場所:
静岡県立美術館 企画展示室

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このページについてのお問い合わせ

総務課 TEL. 054-263-5755
学芸課 TEL. 054-263-5857

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