絶景考 第Ⅱ部
- 終了
- 2022年09月21日(水)〜2022年11月20日(日)
概要
近年は、「絶景」や「インスタ映え」が流行語となり、美しい風景を求めて各地へ出かけることがブームとなった一方、感染症の拡大で自由な移動が制限されるなど、風景と私たちの関係性はめまぐるしく変化しています。本展は、そうした現状をふまえつつ、「絶景」をキーワードに当館の風景画をあらためてご覧いただくものです。
第Ⅱ部では、フランスの風景を主題とした19世紀以降の作品を中心にご紹介します。
革命後のフランスでは、愛国感情の高まりや交通網の広がりなどによって、国内各地の知られざる風景に注目が集まりました。時代が下ると、デフォルメや激しい色彩によって風景画は徐々に見たままの現実と距離をとるようになる一方、シニャックの南フランスやゴーギャンのブルターニュ地方など、具体的な土地や風土がなお画家の霊感源であり続けました。パリや各地の風景が、藤田嗣治ら日本人画家を大いに刺激したことは言うまでもありません。
近代の画家たちは、必ずしも「絶景」とは言えない風景をむしろ好んで描きました。社会背景や美術史の流れ、そして、眼差す者の立場によっても変化してきた「絵になる風景」の諸相を、フランスと言う土地を主な舞台に探ります。
主な展示物
展覧会基本情報
開催期間 | 2022年9月21日(水)~11月20日(日) |
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開館時間 | 10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日休館。) |
観覧料 |
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都合により、名品コーナーの展示予定が変更になりました。現在出品している、山田抱玉 《江ノ島雪景図》、斎藤義重《作品 2》、小林和作《秋山》の3点は、10月25日(火)までご覧いただけます。10月25日(火)から予定されていた土佐光起《秋草鶉図》の展示は取りやめとなりました。11月3日(木・祝)からは、「みる誕生 鴻池朋子展」の関連作品を展示予定です。
イベント情報
展示解説 学芸員によるフロアレクチャー(絶景考 第Ⅱ部)
展示室で担当学芸員が解説を行います。
- 日時:
- 2022年10月22日(土)
美術講座 農村を描く印象派画家ーカミーユ・ピサロとポントワーズ
講師:深尾 茅奈美氏(静岡市美術館学芸員)
- 日時:
- 2022年11月06日(日)
- 場所:
- 本館講座室
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学芸課 TEL. 054-263-5857