絶景考 第Ⅰ部
- 終了
- 2022年07月20日(水)〜2022年09月19日(月)
概要
2014年、「絶景」は流行語大賞にノミネートされ、2017年には「インスタ映え」が大賞を獲得。美しい風景を求めて各地へ出かけることがブームになった矢先、新型コロナウイルス感染症の流行や国際社会の緊張などが続き、「絶景」を巡る旅はかつてほど自由に楽しめなくなっています。本展は、そうした現状をふまえつつ、「絶景」をキーワードに西洋の風景画をあらためてご覧いただくものです。
第Ⅰ部では、17世紀から19世紀中頃までに描かれた当館を代表する西洋風景画をご紹介します。「絶景」はしばしば「絵のような」と評されることがありますが、古今、画家たちが「絵になる」と捉えた眺めは、今日われわれが「絶景」と聞いて思い浮かべる光景と必ずしも一致していません。母国オランダの街々を抑制された色調で描いたヤン・ファン・ホイエン、どこでもない理想の風景を統一的な光の効果でまとめ上げたクロード・ロラン、ごつごつした岩山や嵐を予感させる空模様で自然への畏怖を抱かせるサルヴァトール・ローザなど、各時代の画家たちが「絵にするにふさわしい」と描き残した風景をたどりながら、「絶景」とは何かを考えてみたいと思います。
![](/uploads/exhibition/d4b0b3f38470b92f2188868ade2d9db64effbc95.jpg)
主な展示物
![画像:ヤン・ファン・ホイエン<br>《レーネン、ライン河越しの眺め》<br>1648年](/uploads/exhibition/e55bb6eba2e1a4d10718ae525b3fbf603e6c153e.jpg)
《レーネン、ライン河越しの眺め》
1648年当館蔵
![画像:サルヴァトーレ・ローザ<br>《川のある山岳風景》<br>1650年代後半](/uploads/exhibition/80331f81d09926f5cf83550dbbf9fce8ac7c7b09.jpg)
《川のある山岳風景》
1650年代後半当館蔵
![画像:アシル=エトナ・ミシャロン<br>《廃墟となった墓を見つめる羊飼い》<br>1816年](/uploads/exhibition/f315ca448f32b71dae1fc0db7bcc02bb796abfd9.jpg)
《廃墟となった墓を見つめる羊飼い》
1816年当館蔵
![画像:カミーユ・ピサロ<br>《ライ麦畑、グラット=コックの丘、ポントワーズ》<br>1877年](/uploads/exhibition/d139e8a211153eda57af5e254d67df6e6df2bf6c.jpg)
《ライ麦畑、グラット=コックの丘、ポントワーズ》
1877年当館蔵
展覧会基本情報
開催期間 | 2022年7月20日(水)~9月19日(月・祝) |
---|---|
開館時間 | 10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日休館。ただし、8月15日(月)は開館) |
観覧料 |
|
都合により、以下の作品の展示は取り止めとなりました。 ご了承ください。
- ・ジョン・ロバート・カズンズ《ポルティチからヴェスヴィオ山を望む》
- ・ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《パッランツァ、マッジョーレ湖》
- ・ジョン・コンスタブル《ハムステッド・ヒースの木立、日没》
- ・アレクサンドル=イアサント・デュヌイ《パリ、マドレーヌ大通りの窓からの眺め》
- ・ピエール=エティエンヌ=テオドール・ルソー《ジュラ地方、草葺き屋根の家》
- ・ジャン=フランソワ・ミレー《バルビゾン近郊の羊飼いと羊たち》
イベント情報
展示解説
絶景考第Ⅰ部 学芸員によるフロアレクチャー
収蔵品展 絶景考Ⅰ 担当学芸員によるフロアレクチャー
- 日時:
- 2022年09月03日(土)
- 場所:
- 本館第7展示室
ダウンロード
このページについてのお問い合わせ
総務課 TEL. 054-263-5755
学芸課 TEL. 054-263-5857