静岡県立美術館をひらく 7つの扉

開館40周年記念 静岡県立美術館をひらく 7つの扉

予告
2026年04月25日(土)〜2026年06月21日(日)

概要

静岡県立美術館は誕生してちょうど40年。「風景の美術館」をうたい、日本・西洋の風景画を中心に2900点を超えるコレクションを築くとともに、多彩な展覧会を重ねてきました。開館40周年を記念するこの展覧会では、狩野探幽、伊藤若冲、ゴーギャン、川村清雄、草間彌生など、コレクションから厳選した作品をてがかりに、美術の世界の広がりを探求する旅へとみなさんをお連れします。7つの部屋が待っています。扉をひらけば、そこは展示室であるとともに実験室。絵の外側にまで目を向ける、絵の具の厚み=絵の高さに注目する、風景画とは何か、作者とは誰なのかを考えるなど、ふだんとはちょっと違う体験ができる部屋で、館長と5人の学芸員がお待ちしています。40年にわたるこれまでの歩みを振り返り、これからの美術館の姿を示します。

展覧会の見どころ

1.館長と5人の学芸員による共同キュレーション展示

木下直之館長と静岡県立美術館の5人の学芸員が、それぞれの部屋で美術館を「ひらく」問いを投げかけます。

 

(左から)木下館長喜夛学芸員貴家学芸員薄田学芸員植松学芸員、古家学芸員 似顔絵 ©BakuKinoshita



2.絵馬に額縁、人形も !ゴーギャン、若冲から大観、草間彌生まで120点を超える作品や資料を紹介!
伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》(当館蔵)を三次元計測して制作された、触れる《樹花鳥獣図屏風》も展示します。

   
伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》(右隻部分)三次元計測画像  



伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》18世紀後半 静岡県立美術館蔵
 
3.会期中はイベント盛りだくさん !講演会やワークショップ、バックヤードツアーも開催

講演会や連続講座のほか、アーティストの鈴木康広氏によるワークショップや柿の木プロジェクト、
SPAC共同の対話型鑑賞会、プロムナード/バックヤードツアーなど関連イベントを多数開催します。
※詳細は各イベントページをご確認ください。

 

展示構成


|第1室|美術館とは何だろう
まずは第1問、絵馬は絵なのか馬なのか?
生きた馬のかわりに、描いた馬を捧げたのが始まりだとすると、絵馬は絵である前に馬なのだといえそうですね。 
捧げる相手は神や仏でした。美術館は展示室から神仏を追い出し、絵馬を絵として眺める場になったのかもしれません。

 

  
谷文晁《神馬図》1831年 浅草寺蔵


 
本多錦吉郎《羽衣天女》1890年 兵庫県立美術館蔵 重要文化財


◎ 猿猴庵が案内する美術館以前の世界
猿猴庵は高力種信(こうりきたねのぶ)という尾張藩士。絵が得意で、名古屋城下のさまざまなイベントを記録しました。
開帳、見世物、お祭り、そしてお寺の境内で、北斎が120畳敷きの紙に大ダルマを描いたパフォーマンス。
まだ美術館がない時代、こうしたイベントにひとびとは熱狂しました。



高力猿猴庵《北斎大画即書細図》江戸時代後期 名古屋市博物館蔵


|第2室| 絵画のかたち、油絵の居場所
絵ではなく、油絵の「かたち」をじっくりご覧になったことはありますか。
油絵は額縁におさめるもの。そんな当たり前も明治以降、先人たちの努力によって築かれてきました。
この部屋では、油絵には額縁というあたりまえを見つめ直します。

  

山本芳翠《猛虎一声》(額縁製作磯谷商店)1895年 東京藝術大学蔵 


川村清雄《村上彦四郎(村上義光 錦御旗奪還図)》1920-34年 目黒区美術館蔵

|第3室| 風景をあつめる
人が眺めた世界のすがたを、持ち運べる板やキャンヴァスに描くことで風景画が生まれ、住居や公共空間を飾ってきました。
言わば、人による人のための芸術である風景画をあつめることで、当館は、何をまもり、伝えようとしてきたのでしょうか。



ポール・ゴーギャン《家畜番の少女》1889年 静岡県立美術館蔵


|第4室| 絵画を立体的に観る
画面全体に方眼を施す特異な描法で注目されるこの屛風。
実は、方眼一つ一つの絵具を厚く盛り上げたり、薄く盛り上げたりと立体的に描かれていることはあまり知られていません。
最新デジタル技術を用い、その凹凸を視覚化することで、一体、どのような像が見えてくるのでしょうか。
 

 
伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》(右隻部分)三次元計測画像


伊藤若冲《樹花鳥獣図屏風》18世紀後半 静岡県立美術館蔵

 

|第5室| 評価と名画
テレビや書籍で見聞きする「名画」とは、多くの人を魅了してきた優れた絵画といえます。
“優れた”の根底には学術的な評価が置かれていますが、何が評価され、また評価されなかった絵画は感動を与えることはないのでしょうか。
当館が所蔵する富士図の名画から考えてみましょう。



狩野探幽《富士山図》1667年 静岡県立美術館蔵



横山大観《群青富士》1917-18年頃 静岡県立美術館蔵

 

|第6室| 美術家をめぐる物語
美術家とは、どのような人物なのでしょうか。作品のように個性的、あるいは気難しい性格でしょうか。
美術家自身がメディアによく登場していたり、反対に姿が見えなかったりする場合もあります。
ここでは、美術家の語られ方や、美術家と作品の関係に注目します。


小池一誠《石》1970-80年代 小池明子氏蔵


|第7室| 人形と彫刻、ロダンへの道
人形は「ひとがた」ともいい、その字のとおり、人の姿をかたどったものです。
大昔から、さまざまな理由で、人は人形を必要としてきました。神や仏の姿をつくる時にさえも。
近代の彫刻家も、ひたすら人間像に取り組んできました。そのひとつの高みにロダンがいます。



《雛人形》(高松宮家旧蔵) 1930年 静岡県

※展示は一部の人形のみとなり、会期中の展示替もあります。(写真の男雛・女雛は4月25日(土)~5月24日(日)に展示予定)
  

平野富山《マフラーの女》1983年頃静岡市(静岡市美術館管理)
  
◎アーカイブ展示 
開館40周年を迎えた静岡県立美術館の成り立ちを、美術館アーカイブズからご紹介します。
美術館の活動やコレクション形成にまつわるあれこれを振り返り、静岡県立美術館のこれからを考えます。


「静岡県立美術館完成予想図」
 

関連イベント ※詳細は後日各イベントページでお知らせします


館長美術講座「ひらけ美術館絵馬は絵なのか馬なのか」

4月25() 14:0015:30 会場:当館講堂

申込不要/参加無料 先着250名まで 手話通訳あり
 

講演会「作品の“居場所”をあれこれ考える」

5月9日(土)14:0015:00 会場:当館講堂

*申込不要/参加無料 先着250名まで

講師:丹生安典氏(早稲田大学名誉教授)
 

講演会「最新デジタル技術で迫る伊藤若冲樹花鳥獣図屏風

5月17日(日)14:0015:30 会場:当館講堂

*申込不要/参加無料 先着250名まで

講師:木下悠氏(TOPPAN文化事業推進本部)聞き手:薄田大輔(当館学芸員)
 

対談「風化をめぐって」

6月14日(日)14:0015:30 会場:当館講堂

*申込不要/参加無料 先着250名まで

講師:鈴木久雄氏(彫刻家)× 木下直之(当館館長)
 

学芸員による連続講座

5月30()、6月6日() いずれも11:0015:00(予定、途中休憩あり)

会場:当館講座室 *申込不要/参加無料 先着30名まで

5人の担当学芸員が、それぞれのテーマについてお話します。
 

時の蘇生・柿の木プロジェクト 植樹式&ワークショップ

4月29(水・祝) 講師:楡木令子氏(アーティスト)

*ワークショップ・要申込 募集開始:3月26日(木)~/植樹式・申込不要 

ワークショップと当館裏山で、柿の木の植樹を実施します。

ワークショップ「美術館をひらく」
5月16() 講師:鈴木康広氏(アーティスト)
*詳細はイベントページにてお知らせします。

日常の見慣れた事柄や現象を新しい観点から捉えなおす作品や活動で知られる鈴木康広氏を講師に迎え、
「美術館をひらく」をテーマにワークショップを実施します。

 

見えない人と見える人のおしゃべり鑑賞会

5月24日(日)14:0015:00

*要観覧券/要申込 募集開始:4月下旬を予定

視覚障害者と晴眼者がそれぞれの見方・感じ方を伝えあいながら作品を鑑賞します。

SPAC×静岡県美「ことばでひらく、アートの物語」(対話型鑑賞)

5月31日(日)10:30-、13:30(各回60分程度)

対象:小学生+保護者(各回5組)

*要観覧券/要申込 募集開始:4月下旬を予定
 

プロムナードツアー/バックヤードツアー
5月23() 11:00(バックヤード)14:00(プロムナード)

6月13() 11:00(プロムナード)14:00(バックヤード)

対象:小学生以上 各回60分程度

*参加無料/要申込(定員15名)募集開始:4月下旬を予定 
美術館のプロムナードと、普段はお目にかけない収蔵庫など美術館の裏側を本展担当学芸員と探検します。

荒天の場合、プロムナードツアーはバックヤードツアーに変更となります。

展覧会基本情報

開催期間 2026年4月25日(土)~6月21日(日)
開館時間 10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで)
休館日 毎週月曜日 ただし、5月4日(月・祝)は開館し、5月7日(木)は休館。
観覧料
  • 前売券一般:1,200円/70歳以上:600円/大学生以下:無料
  • 当日券一般:1,400円/70歳以上:700円/大学生以下:無料
  • 団体券一般:1,200円/70歳以上:600円/大学生以下:無料
  • ※企画展ご入場の方は、収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
  • ※団体のお申込/20名以上の団体のお申込は、美術館企画総務課へお問合わせください。
  • ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費(指定難病)受給者証・指定難病登録者証の交付を受けている方と付添者1名は無料。
  • ※事前予約制を実施する場合は、ウェブサイト等でお知らせします。
前売券について
  • 前売券は2026年4月24日(金)までの販売
  • [前売・当日券]
チケットぴあ[Pコード:687-369]
セブンチケット[セブンコード:113-551]
ローソンチケット[Lコード:46450]
静岡県立美術館
  • [前売券のみ]
大和文庫
戸田書店(江尻台店)
静岡市美術館ミュージアムショップ
 

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このページについてのお問い合わせ

企画総務課 TEL. 054-263-5755
学 芸 課 TEL. 054-263-5857

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