1968年 激動の時代の芸術

1968年 激動の時代の芸術

終了
2019年02月10日(日)〜2019年03月24日(日)

概要

世界中で近代的な価値がゆらぎはじめ、各地で騒乱が頻発した1968年は、20世紀の転換点ともいうべき激動の年でした。日本でも、全共闘運動やベトナム反戦運動などで社会が騒然とするなか、カウンターカルチャーやアングラのような過激でエキセントリックな動向が隆盛を極めました。社会全体が高揚した雰囲気に包まれたこの時代には、現代美術をはじめ、写真・演劇・舞踏・映画・建築・デザイン・漫画などの領域においても、破壊的なエネルギーに満ちた先鋭的な試みが次々と生み出されました。学生運動やヒッピームーヴメントに代表されるような、既成の価値や体制に異議申し立てをおこなう時代の空気は、芸術家のあいだでも共有されていたのです。 本展は、1968年からちょうど半世紀が経過した2018年の視点から、約400点の作品や資料とともにこの興味深い時代の芸術状況を、回顧しようとする試みです。この時代の芸術を輪切りにして展観することで、新たに見えてくるものがあるのではないでしょうか。今から50年前に当時の芸術に親しんだ方も、これから出会う方も、展覧会場で1968年前後の熱気を感じ取っていただければと思います。

主な展示物

画像:北井一夫《「バリケード」より:ヘルメット 日本大学芸術学部内》1968年
北井一夫《「バリケード」より:ヘルメット 日本大学芸術学部内》1968年作家蔵
画像:宇野亜喜良《天井桟敷「星の王子さま」ポスター》1968年
宇野亜喜良《天井桟敷「星の王子さま」ポスター》1968年ギャラリー360°蔵
画像:田名網敬一《P.B.GRAND PRIX》1968年
田名網敬一《P.B.GRAND PRIX》1968年作家蔵|NANZUKA協力
画像:梅田英俊《Peace》1966年
梅田英俊《Peace》1966年日本画廊蔵

展覧会基本情報

開催期間 2019年2月10日(日)~3月24日(日)
開館時間 10:00~17:30(展示室の入室は17:00まで)
休館日 毎週月曜日(ただし2月11日(月・祝)は開館し、翌12日(火)は休館)
観覧料
  • 前売券一般:800円/70歳以上:400円/大学生以下:無料
  • 当日券一般:1,000円/70歳以上:500円/大学生以下:無料
  • 団体券一般:800円/70歳以上:400円/大学生以下:無料
  • 1968年展・80年代展 相互割引静岡市美術館「起点としての80年代」(1/5-3/24)の観覧券をお持ちの方は、本展を団体料金でご覧いただけます。なお、本展観覧券(半券可)を、静岡市美術館でご提示いただくと、80年代展が団体料金となります。
  • 1968年割引1968年生まれの方は観覧料800円(生年月日を確認できる証明書をご提示ください)
  • ※収蔵品展、ロダン館も併せてご覧いただけます。
  • ※団体のお申込/20名以上の団体のお申込は、美術館総務課へお問合わせください。学生の団体を引率の場合、引率の先生は無料になる場合があります。詳しくは美術館まで。
  • ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と付添者1名は、企画展、収蔵品展とも無料でご覧いただけます。専用駐車場のほか、車椅子も完備しております。美術館総務課までお問合わせください。
チケット販売所 前売り券は2月9日(土)まで販売
[前売・当日券]チケットぴあ、セブンイレブン(Pコード共通:769-410)、ローソンチケット、ミニストップ(Lコード共通:45357)、セブンチケット、CNプレイガイド(ファミリーマート)、静岡県立美術館
[前売券のみ]大和文庫、戸田書店(静岡本店・江尻台店)、谷島屋(パルシェ店・マークイズ静岡店)、吉見書店(竜南店)、大丸松坂屋友の会、静岡県庁本館1階売店、静岡市美術館ミュージアムショップ、グランシップ、JR草薙駅前一部店舗
託児サービス 無料 日曜日・祝日のみ利用可
時間:10:30~15:30
対象年齢:6ヶ月~小学校就学前
※お預かりできる時間は2時間以内です。
※ご利用が集中した場合はお受けできないことがあります。
Twitter企画 Twitterでハッシュタグ「#1968年静岡」をつけて「あなたの1968年」を投稿してみませんか。
投稿の中から、抽選で3名の方に、同展覧会ペア招待券と図録をプレゼントいたします。
主催 静岡県立美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会/Daiichi-TV
協賛 ライオン/大日本印刷/損保ジャパン日本興亜

イベント情報

講演会 対談「1968年と1980年代は地続きか?」 矢印

美術家・森村泰昌氏と、当館館長・木下直之の対談です。

日時:
2019年02月11日(月)
場所:
静岡県立美術館 エントランスホール

講演会 対談「漫画と1968『月刊漫画ガロ』を中心に」 矢印

戦後日本文化の研究者で、つげ義春、林静一、つげ忠男、佐々木マキなどの漫画の英文翻訳を手掛けるライアン・ホームバーグ氏(東京大学特任准教授)と、「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」(府中市美術館)をはじめ戦後日本をテーマにしたユニークな展覧会のキュレーションを手掛ける成相肇氏(東京ステーションギャラリー学芸員)との対談です。

日時:
2019年02月23日(土)
場所:
静岡県立美術館 講座室

展示解説 学芸員によるフロアレクチャー 矢印

展覧会担当学芸員が展示室にて解説を行います。

日時:
2019年02月24日(日)
場所:
企画展第1展示室

イベント 上映会「カメラになった男 写真家 中平卓馬」 矢印

「カメラになった男 写真家 中平卓馬」(2003年。2006年初公開)を上映いたします。

日時:
2019年03月02日(土)
場所:
静岡県立美術館 講座室

展示解説 学芸員によるフロアレクチャー 矢印

展覧会担当学芸員が展示室にて解説を行います。

日時:
2019年03月03日(日)
場所:
企画展第1展示室

ワークショップ 江戸アニメ「写し絵」ワークショップ 矢印

静岡初、誰でも作れる「手描きアナログアニメ」大公開! 手描きアニメの作り方を遊びながら学べる講座です。手で描いてすぐに上映、コンピュータでは出来ない、人間的なアニメーション制作術を学べます。

日時:
2019年03月03日(日)
場所:
静岡県立美術館 実技室

美術講座 北井一夫×村上仁一「これからの写真家」 矢印

1960~70年代のカメラ雑誌を媒体に、写真が情報として流通した時代から、オリジナルプリントが美術品として売買される現代までの写真を取り巻く状況の変化について、自らも写真家として活動する、村上仁一氏を交え考察する。後半は受講者の作品講評を行いつつ、これからの写真家像を模索する。

日時:
2019年03月09日(土)
場所:
静岡県立美術館 実技室

美術講座 「北井一夫と考える 2020年代のアーティスト像」 矢印

北井一夫さんを講師に招き、表現者として生き抜く術について考える2日間の連続講座。 1960年代から現在まで、写真家として第一線で活動してきた北井一夫さん。近年は欧米での再評価も進み、戦後を代表する日本の写真家として確かな地位を築いています。北井さんは1960年代より、写真集『抵抗』を自費出版し、70年代には仲間とともに「のら社」を設立、自他の写真集を刊行するなど、プロデューサー的な視点を絶やすことなく、自らのキャリアを切り開いてきました。この講座では、カメラ雑誌の編集者やギャラリストをゲストに交え、表現者としてこれからの時代をいかに生き抜くか、その術について話し合います。 そもそも現代における写真の評価ってどうなってるの?自分の表現を世に問いたいのだが、どこに打って出ればいいのか…。など、表現者を志す人、写真、現代アート全般に関心のある人、ふるってご参加ください。

日時:
2019年03月09日(土)〜2019年03月10日(日)
場所:
静岡県立美術館 実技室

美術講座 館長美術講座「1968年と明治100年−政治と歴史と文化」 矢印

当館館長による美術講座を行います。

日時:
2019年03月09日(土)
場所:
静岡県立美術館 講座室

美術講座 北井一夫×千葉由美子「アートマーケットとの付き合い方」 矢印

ギャラリーの運営、アーティストのプロモーションはもとより、海外のアートフェアに出展し、国内外のマーケットやコレクター事情にも通じる千葉由美子氏とともに、2020年以降の目指すアーティストとしての生き方と、その夢を叶えるための戦略の立て方について熱く語り合う。後半は、1968~87年に都内で現代美術画廊を運営し、日本の現代美術をマーケットの面から支えた実川暢宏氏にもご参加いただき、より長期的な視点から議論を深めていく。

日時:
2019年03月10日(日)
場所:
静岡県立美術館 実技室

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このページについてのお問い合わせ

静岡県立美術館
総務課 TEL. 054-263-5755
学芸課 TEL. 054-263-5857

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