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狩野永良 1741-1771(寛保元-明和8)
《西王母・東方朔図屏風》六曲一双(部分)江戸時代中期(18世紀半)
紙本墨画着色 各155.7×359.8
静岡県立美術館蔵(平成16年度購入)

2005年12月23日(金・祝日)〜2006年2月12日(日)
「花鳥風月-屏風絵の世界」展に出品予定


こんな実あったら、エステ業界あがったりでしょう。古代中国の仙女=西王母の宮殿には、三千年に一度花を咲かせ、さらに三千年を経て実を結ぶ桃の木があって、実には不老不死の効能があったといいます。その仙桃を盗み食いし八百年生きた男が東方朔でした(写真は、お肌ツルツル西王母の場面)。筆者の永良は、狩野山楽から続く京狩野の第六代で、江戸中期、宮廷の絵師として活動しましたが、31歳で早世したこともあって、ほとんど作例は知られていません。その貴重な大作です。岩や樹木などは南画風で、まるで揺れ動いているかのようですが、着色の人物たちは若冲画みたいで一瞬凍りついてしまったかのよう。まったく不思議なムードの絵です。
(当館主任学芸員 山下善也)

Index
■西洋美術への招待-リアリズムへの歩み、そして20世紀へ-
■実技講座〈墨と和紙で絵画〉
■花鳥風月-屏風絵の世界-「和」空間を楽しむ重要文化財2件を特別公開!-
■「静岡ゆかりの画家たち」展
■研究ノート 松岡映丘筆《宇治の宮の姫君たち》-左隻主題の検討-
■本の窓 グループ『幻触』の記録
■美術館問はず語り「草薙のんびりツアー」


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